鉄獣キマイラ(トライブリゲード)のデッキ構築について

皆さんこんにちは!
7月22日のAGE OF OVERLORD エイジ・オブ・オーバーロードで強化が確定したキマイラデッキについてご紹介していきたいと思います。
今回はさらにキマイラに鉄獣を混ぜた内容でお届けします。
キマイラと言えば、烙印と混ぜる融合軸が主流となっていますが、個人的に鉄獣との兼ね合いの方が良いと思いキマイラが出た当時から鉄獣キマイラを使っています。
なぜ融合軸ではないかというと、次元障壁やナチュル・ビーストを重く考えているからです。
これらのカードを出されるだけで、融合軸だと積みに近い状況が起きてしまうのを避けるために獣族を上手く使えるかつ融合に頼らない鉄獣を選定しました。
※管理人が単にシュライグが好きなのもありますw
出た当時から使っているのですが、意外と使われていないという印象だったので、今回はこちらを取り上げたいと思い記事にしました。

初めに、キマイラデッキにおける各カードの効果と戦術について、軽く触れていきたいと思います。
登場は、今年の4月 DUELIST NEXUS デュエリスト・ネクサスにて、登場した新規カテゴリーのテーマになります。
元々キマイラ自体は、2期の頃に登場した、幻獣王ガゼル+バフォメットの融合体である、有翼幻獣キマイラが初出です。
これらのカードは、原作及びアニメにおいて、アテムが使用していることから比較的認知度は高いように思います。
かく言う管理人も、原作やアニメでアテムが使っているのを見てカッコイイと思ったカードの1枚です。
では、それぞれのカードを見ていきましょう!

まずは、融合モンスターである、

『幻獣王キマイラ』


です。


本家キマイラと違い、素材指定がかなり緩くなっているので、すぐに出せるのが特徴です。
ただ、その分融合派兵や融合徴兵などで見せるということはできないですが、それ以上に出しやすさと場に出た時は最低限の仕事をこなしてくれるので、非常に優秀です。
融合自体に増殖するGを打たれたとしても、1枚のランダムハンデスを行えるので、結果的に1:1交換することができます。
無限抱擁も同じで、ランダムハンデスが無限抱擁に変わったと思えば、結果的に相手の手札を減らすことに繋がります。
また、墓地から除外することで、獣、悪魔、幻想魔族を特殊召喚することもできます。
多次元壊獣ラディアンと獣で融合して、このカードを特殊召喚し、その後このカードを墓地に落くることができれば、相手ターンに自分の場にラディアンを用意できるので、疑似的な壊獣封じを行うことができたりもします。
基本、先攻、後攻、問わず初めの融合で出す際は、このモンスターが多いです。
デッキには2枚欲しいところですが、後述の新規融合モンスターである『幻獣魔王バフォメット』の登場により1枚で良くなりそうです。

続いてはキマイラデッキの切り札とも呼べる、

『幻想魔獣キマイラ』


です。
「有翼幻獣キマイラ」+幻想魔族モンスター1体以上と少し素材が重いように見えますが、幻獣王キマイラさえ融合召喚できれば基本的にこのカードの融合召喚は容易です。
合成獣融合の融合の効果で自身を回収し、ガゼルの効果で幻想魔族をサーチすることできれば、場の幻獣王キマイラと手札の幻想魔族でこのカードを融合召喚できます。
これにより最低2回のモンスター攻撃が可能になり、3100以上のダメージを確定させることができます。
エクストラの枠によって抜きたいカードの1枚ですが、このカードがあることで勝てる場面というのはあるので、最低1枚は入れておくことに超したことはないでしょう。

次に、幻獣王ガゼルのリメイクモンスターである

『幻爪の王ガゼル』

です。
召喚・特殊召喚時における、レベル5悪魔族もしくは合成獣融合のサーチと融合素材として墓地に送られた際の、幻想魔族サーチです。
効果自体は非常に優秀で手札に足りない方を選んでサーチできるのですが、問題なのは、他に1枚を要求するため、2枚初動になる点です。
幻爪の王ガゼル+他4枚が誘発である場合、合成獣融合を選ぶしかなく、サーチ後の合成獣融合をセットして相手にターンを返すしかありません。
その際、誘発が全てモンスターであれば最悪相手ターンにガーディアンキマイラが出せるので妨害を構えることができるのですが、墓穴の指名者や抹殺の指名者、無限泡影である場合、合成獣融合をサーチしてきてもブラフにしかならないので、初動札であるとは言い難いカードです。

ガゼルの次は、やはりバフォメットのリメイクモンスターである

『大翼のバフォメット』


です。
召喚・特殊召喚時に、レベル4獣族と合成獣融合のダブルサーチ、融合素材として墓地へ送られた際の幻想魔族を墓地から特殊召喚できる効果を持っています。
このカード1枚のカードバリューが非常に高く、効果が通ればそのまま融合召喚に繋がる他、前述のガゼルをサーチすることで、更なるサーチ、墓地蘇生をこなすことで、アドバンテージを大きく広げることができます。
レベル4獣であれば、何でもサーチできるのも優秀でスプリガンズ・キットを加えて次のターンに烙印融合、王虎ワンフーで下級モンスターの展開を制圧に使うことができます。
また、手札から適当な特殊召喚可能なモンスターをリリースしてアドバンス召喚を行ったとしても損失を抑えてくれるだけのメリットがあるので、クシャトリラや俊足なカババリキテリウムなどを特殊召喚してこのカードを召喚するだけでも充分強いので、いざとなったらそういった使い方ができることも覚えておくとよいでしょう。
心変わりで奪ったのはいいものの処理に困った、烙印追放で送りつけられて特殊召喚ができない状況などでもアドバンス召喚はできるので、意外と重宝します。
ただし、その分明確な弱点になりうるカードです。
このカードでスタートする場合、大抵融合ができない状況が多いです。
そのため、灰流うらら、無限泡影、エフェクト・ヴェーラー等の的になりやすく、それらを通してしまうと展開手段がほぼないため苦しいです。
加えて手札にダブってしまうと何もできなくなってしまうので、3枚ではなく2枚採用がオススメです。
また、効果発動後は融合モンスターしかエクストラから出せなくなるため、それまでにリンクやエクシーズ等を行っておく必要があることも重要なポイントです。
墓地のキマイラ効果でこのカードを相手ターンに特殊召喚できれば、融合縛りはほぼ関係ないので、こちらもオススメです。

次に新種族幻想魔族より

『コーンフィールド コアトル』


です。
手札から捨てることで、合成獣融合が記されたモンスターのサーチ、戦闘破壊耐性、キマイラがいる状態で墓地から除外することで、対象耐性の付与ができます。
このカードで後述するミラーソードナイトをサーチするもよし、各足りない素材を持ってくるもよしと状況に合わせて選択できるので、非常に器用です。
また、キマイラが場にいればフィールド上の対象耐性付与もできるので、セットしている合成獣融合を守ることができる他、幻想魔獣キマイラに耐性をつけることで、安定してワンキルを狙いに行ける等なくてはならない1枚です。

次は、幻想魔族の中で、1番優秀ともいえる

『ミラー ソードナイト』


です。
フリーチェーンで、合成獣融合を記したモンスターをデッキから特殊召喚、戦闘破壊体制、キマイラがいる状態での相手フィールドで発動したモンスターの効果無効が行えます。
特にフリーチェーンでの特殊召喚が非常に優秀で、好きなモンスターをサーチできるとともに増殖するGの止まりどころになる他、無限抱擁、エフェクト・ヴェーラーが効かないの魅力です。
ただ、無効系の場合、効果で出てきた大翼のバフォメットに打たれるため、あまり意味はありませんが、対象指定の除去をもらわないと覚えておくのが良さそうです。
この特殊召喚効果により、キマイラデッキにおいて明確な1枚初動になりゆるカードです。
そのため基本的に3枚必須と言えます。前述のコーンフィールド コアトルと合わせることで6枚体制を強いることができます。

流れとしては、

①コーンフィールド コアトルでこのカードをサーチして召喚
②効果を発動して、大翼のバフォメットの特殊召喚
③大翼のバフォメットの効果を発動して、幻爪の王ガゼルと合成獣融合をサーチ
④合成獣融合を発動して場の大翼のバフォメットと幻爪の王ガゼルで、幻獣王キマイラを融合召喚
※⑤大翼のバフォメット効果をチェーン①でミラーソードナイトを対象、幻爪の王ガゼルをチェーン②で幻想魔族をサーチ、幻獣王キマイラをチェーン③でハンデス
⑥処理後墓地の合成獣融合を回収して、場にセットしてターンエンドになります。

※ガゼルによるサーチは確定で欲しいため、必ずチェーン①か②で発動するようにしましょう。
キマイラへの誘発は基本的に無視して問題ないです。

これにより、相手に1ハンデス、こちらは手札が5枚(1枚は幻想魔族)、場に合成獣融合、キマイラ、ミラーソードナイトを構えることができます。
合成獣融合を相手ターンに発動し、ガーディアンキマイラを融合召喚すれば更なるアドバンテージを稼ぐことができます。

また忘れがちですが、②の戦闘破壊耐性も優秀で、相手がこちらの盤面を更地にしてワンキルを狙いに来た際、墓地の幻獣王キマイラ効果でこのカードを特殊召喚することで、相手の総合攻撃を耐えることができます。
こちらにモンスターがいなければ、深淵の効果をうけずに済みますし、仮に先に打たれた場合、チェーンでキマイラの効果を発動させることができれば、このカードを特殊召喚することが可能です。
特に相手が忘れていることが多く、管理人はこのカードのおかげで死なずに済んだことが何度かあります。
逆にこちらから攻撃する際は注意が必要です。
相手モンスターにも戦闘破壊体制を付与する効果なので、このカードのみだと1501~1900ラインのモンスターを倒すことができません。
1500位下のモンスターに関しては、効果で特殊召喚したガゼルやバフォメットでぎりぎり処理することができます。
環境でいうとエクソシスター・マルファやR-ACE エアホイスターなどが天敵で、先に処理したいのにどかすことができないので、少しやりづらいです。

次はこのデッキのかなめ

『合成獣融合』キマイラ・フュージョン


です。
自分・相手のメインフェイズ時に獣族・悪魔族を含む手札・フィールドのモンスターの融合召喚を行う効果と墓地に存在し、自分のフィールドか墓地に「有翼幻獣キマイラ」が存在する場合
●このカードを手札に加える。
●このカードを除外し、自分のデッキ・墓地から「幻獣王ガゼル」1体と「バフォメット」1体を特殊召喚する
のいずれかを選べる効果があります。

墓地に存在する際の回収及びデッキからの特殊召喚はターン1がついていますが、融合召喚自体にターン制限がないので、発動し幻獣王キマイラを特殊召喚、その後回収効果で再度融合することができます。
1ターン目は基本的に回収してそのままセットして、相手ターンにガーディアンキマイラを狙いに行くのが基本です。
2ターン目または後攻の場合、幻想魔獣キマイラでのワンキルやガーディアンキマイラで盤面解決に使うので、連打することが多いです。
その際先にキマイラを用意しておかないと回収ができない点、DDクロウや屋敷わらしの的になりやすい点は覚えておきましょう。
特にサイドチェンジ後は、それらのカードが採用されることもあるので、先に幻獣王キマイラを出してその後の回収して再発動を狙いに行くと盤面を解決することができなるケースがあるので、先にガーディアンキマイラへ行く割り切りも重要です。
また、速攻魔法なのが非常に優秀でミラーソードナイトの効果に増殖するGを打たれた場合やガゼル召喚のサーチ効果にエフェクトヴェーラーを貰った際に止まりどころや回避として使えるので、素引きが強いカードだと思っています。
このカード自体のサーチ手段や事故を防ぐことを考えると2枚でも充分回すことはできますが、素引きのバリューを高めるために管理人は3枚での構築をしています。
また、管理人は元の「幻獣王ガゼル」「バフォメット」を入れていないので、特殊召喚効果は使いません。
というのもこれらのカードをデッキに入れることでの事故を防ぎたかったからです。
この効果はあくまで上ぶれを助長するものであり、安定性という点で見るなら特に効果がなく融合素材にしかならないモンスターを入れないといけないので、これらを引いた時のハンドマイナス1を考えると許容できなかったので、初めから採用を行っていませんでした。
もちろん強い効果ではあるので、入れて回しみても面白いかもしれませんが、勝ちに行く目線で取るなら入れな方がいいのかなと思います。

最後に7/22で登場する

『幻獣魔王バフォメット』

の紹介です。
こちらも幻獣王キマイラ同様、「種族が異なる獣族・悪魔族・幻想魔族モンスター×2」と非常に緩い召喚条件で融合召喚できるだけでなく、その後デッキから好きな獣・悪魔・幻想魔族を墓地に送れるので、使い道が無限に広がるカードだと思います。
特に今回紹介する鉄獣との相性が非常によく、今までキマイラギミックから鉄獣ギミックにアクセスできなかったのが、このカードの登場で鉄獣にアクセスできるようになったのは革命的と言えるでしょう。
鉄獣からキマイラへは、除外4枚状態でシュライグを出し墓地に送ることで、幻爪の王ガゼルをサーチすることで、無理矢理アクセスすることはできましたが、その逆はなかったので、非常に強みと言えると思います。
また、以前から課題であった召喚権被りの問題を解消してくれるカードでもあるのが、尚ポイントが高いと感じています。
以前は、フラクトールの効果処理後のキットとミラーソードナイトを持っているかつ合成獣融合を持っていた場合、どちらに召喚件を当てるのが非常に悩ましかったのですが、これからはキット召喚で良くなったのも非常に強いと思います。
加えて、以前はミラーソードナイトと大翼のバフォメット、合成獣融合の場合、召喚を使わないと動き出しができなかったのに対し、このカードのおかげで先に合成獣融合を発動し、
幻獣魔王バフォメットを特殊召喚し、効果発動にチェーンで、大翼のバフォメット効果でミラーソードナイトを指定することで、召喚件を使うことなく、フィールドのモンスター効果を無効にできる1妨害を構えつつ更なる動きだしが可能です。
特殊召喚したミラーソードナイトの効果で、幻爪の王ガゼルを特殊召喚し、効果で合成獣融合を回収しそのまま発動し、幻獣王キマイラを特殊召喚しランダムハンデスプラスコンフィールドコアトルのサーチができます。
そのため、モンスター効果無効及び対象耐性の付与が可能になるのです。
また、増殖するGの受けもよく、幻獣魔王バフォメットの効果でコンフィールドコアトルを墓地に送り、合成獣融合を回収するだけで、対象耐性+モンスター効果を構えるとともに、相手ターンにガーディアンキマイラを出す事ができます。
AGE OF OVERLORDは、他にもたくさん楽しみなカードがありますが、管理人は今のところこのカードの登場が1番待ち遠しいです。

鉄獣との兼ね合いについて

ここからが本題である鉄獣+キマイラの内容をご紹介したいと思いますが鉄獣を知らない方のためにこちらもざっくりと紹介していきます!

鉄獣(トラブリゲート)とは?
PHANTOM RAGEで登場した、獣戦士・鳥獣・獣族の3種族を主体としたリンク召喚主軸のテーマです。

PHANTOM RAGEで登場した、獣族・獣戦士族・鳥獣族の3種族を主体としたリンク召喚主軸のテーマです。
各下級モンスターは、墓地の獣族・獣戦士族・鳥獣族を除外し、除外した枚数に応じたリンクモンスターを特殊召喚する共通効果を持っています。
ただし、この効果を使用した後は、獣族・獣戦士族・鳥獣族のいずれかしかリンク素材にできない縛りがつきますので、バフォメットやコンフィールド・コアトル等の悪魔族・幻想魔族は素材にできないので、注意しましょう。
また、共通効果で出したリンクモンスターは、蘇生制限を満たしていないので、墓地及び除外蘇生ができないのでこちらも覚えておきましょう。
自分での再利用ができない反面、アクセスコードトーカーのコスト使用への割り切る他、相手の死者蘇生や各種霊使いリンクモンスターで奪れないという風に考えるとプラスな発想になるかと思います。

①鉄獣戦線 ナーベル

墓地へ送られた場合に、同盟以外の鉄獣をサーチすることが可能です。
基本的にデッキから墓地に送りたい第1候補なので、手札には余り来てほしくないカードです。
また鳥獣族なため、キマイラの融合素材にできないのも手札に来てほしくない理由の1つです。
1~2枚採用がおすすめです。

②鉄獣戦線 キット

墓地へ送られた場合に、同盟以外の鉄獣を墓地へ送ることができる獣族モンスターです。
キマイラを組み合わせる意義のあるモンスターNO.1です。
融合素材にすることで、このモンスターを墓地へ送ることで、前述のナーベルを墓地に送り疑似サーチを可能します。
また、このカードのリンクモンスターを特殊召喚する効果に打たれる、エフェクト・ヴェーラーや無限抱擁に対し、合成獣融合を発動することで、それらを回避しつつリンクモンスターも呼べるので、非常に強力です。
また、幻獣魔王バフォメットで墓地に送ることもでき、後続の確保や追撃へのチャンスになるカードなので、3枚入れたいところです。

③鉄獣戦線 ケラス


手札から獣族・獣戦士族・鳥獣族を捨てることで、特殊召喚することができる獣族モンスターです。
手札の鉄獣を捨てることはもちろんコンフィールド・コアトルでサーチしてきたガゼルを捨てることでも特殊召喚することができるので、覚えておきましょう。
また、手札からの特殊召喚効果にもらう増殖するGに対して、合成獣融合でこのカードを素材にすることで、実質1:1交換に持っていけるのも優秀なのに加え、コンフィールド・コアトルのサーチ後に打たれるドロール&ロックバードを踏み越える役割も担っています。
ただ、このカードの重ね引きや単体での役割が乏しいため、枚数調整が必要な候補の筆頭になります。

④鉄獣戦線 フラクトール

手札・フィールドから墓地へ送ることで、デッキからレベル3位下の獣族・獣戦士族・鳥獣族を墓地に送ることができる獣戦士族です。
これにより、ナーベルもしくはキットを落とすことで、リンク2~3のモンスターを出す準備ができます。
鉄獣側における明確な1枚初動になるため、最大枚数欲しいカードです。
またキマイラと合わせる場合、このカードの手札効果を使うことで、灰流うららの確認を行うこともできるので、仮にこちらに使ってもらった場合は、コンフィールド・コアトルやミラーソードナイトの効果を通しやすくなると言えるでしょう。

⑤鉄獣鳥 メルクーリエ

レベル4鳥獣族で、鉄獣の下級モンスターで唯一共通効果である特殊召喚効果を持たない異色の鉄獣になります。
自分フィールドに「アルバスの落胤」を融合素材とする融合モンスターが存在し、相手がモンスターの効果を発動した時、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送くることで、その効果を無効にする効果と除外された場合に、「鉄獣鳥 メルクーリエ」を除く、「アルバスの落胤」1体またはそのカード名が記されたモンスター1体をデッキから手札に加える効果を持っています。
烙印融合、スプリガンズキット、アルバスの落胤を各1枚ずつ採用するだけでも割と強くなったりするので、その場合に入れる候補になります。
これらを入れない場合は基本的に不要なので、抜いて置いて問題ないです。
また、レベル4ゆえフラクトールで墓地に送れず、キットからでないと墓地に送れないので、無理に採用する必要はないと考えています。

⑥鉄獣戦線 徒花のフェリジット

獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体でリンク召喚できるリンク2の獣族モンスターです。
起動効果で手札から獣族・獣戦士族・鳥獣族を特殊召喚することができる効果、墓地に送られた場合に1枚ドローして手札を1枚デッキ下に戻す効果を持っている、展開の中繋ぎになってくれるモンスターです。
鉄獣からスタートする際に初めに出すことが多く、余っている鉄獣を出して展開を伸ばしたり、手札で被っている誘発やバフォメットを戻し、手札の質を高めたりと非常に優秀な1枚です。
このカード自身も幻獣王キマイラの融合素材に慣れるのもポイントが高く、1枚は必須です。

⑦鉄獣戦線 塊撃のベアブルム

「トライブリゲード」モンスター2体でリンク召喚できるこちらもリンク2の獣族モンスターです。
起動効果で手札を2枚捨て除外されている自分のレベル4以下獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を特殊召喚できる効果、墓地に送られた場合にデッキから「トライブリゲード」魔法・罠カード1枚を手札に加え、その後手札を1枚選んでデッキの一番下に戻す効果を持っています。※サーチ効果の発動後、「トライブリゲード」モンスターしか特殊召喚できない制約がつきます。

「フェリジット」との違いの1番は召喚条件だと思っています。
キマイラからはこのカードにアクセスできないため、必ず鉄獣側からしかアクセスする必要があるので、若干使いづらいです。
加えて墓地に行った際のサーチが強いものの、その後トラブリゲートしか特殊召喚できなくなるので、キマイラや汎用リンクモンスターを出せない点も個人的にマイナスポイントです。
ただ、手札コストが重たいものの、後続を用意できる点はフェリジットとの差別化をはかれます。
またこのカードも獣族ということで、幻獣王キマイラの素材にはなれます。

このカードを入れる入れないは、サーチ先である※鉄獣の抗戦を入れる入れないで変わってくるので、好みが分かれるところかと思います。

※後述します。

⑧鉄獣戦線 銀弾のルガル

獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上でリンク召喚できるリンク3の獣戦士族モンスターです。
今のところ鉄獣モンスターの効果で出せる獣戦士族リンク3モンスターは、このモンスター以外存在していません。
効果は、相手メインフェイズに、自分の手札・墓地からレベル4以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を選んで効果を無効に特殊召喚し、エンドフェイズに手札に戻る効果、墓地へ送られた場合に
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分フィールドのモンスターの種族の種類×300ダウンする効果です。

効果自体は目立って強いわけではないのですが、トライブリゲートネームなのとリンク3という点で採用価値のあるカードだと思っています。
面白い使い方としては、D・Dクロウの効果で相手の墓地を1枚除外し、ルガルの効果でD・Dクロウを蘇生し、エンドフェイズに手札に戻すことで、D・Dクロウの使い回しが可能になります。
また、こちらのD・Dクロウを発動に対して、墓穴の指名者を打たれた時にルガルの効果をチェーンすることで回避D・Dクロウをほぼ確実に通すことができたりします。
D・Dクロウ自体のスペックが低いので、手札に戻ってくることは少ないですが、覚えておくに越したことはなさそうです。
ただ、ベアブルムを採用しない場合、他のリンク3(個人的に死翼のフレスヴェイスで事足りることが多い)で補えるので、こちらも鉄獣の抗戦を入れる入れないで変わってくると考えています。

⑨鉄獣戦線 凶鳥のシュライグ

獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター2体以上で召喚できるリンク4の鳥獣族モンスターです。
自身の特殊召喚時及び獣族・獣戦士族・鳥獣族が特殊召喚された場合に、フィールドのカードを1枚選んで除外する効果、墓地に送られた場合に除外されている獣族・獣戦士族・鳥獣族の枚数以下のレベルを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族をサーチできる効果を持っています。

鉄獣のエース兼解決札の1枚であるとともに、状況次第で後続を探しに行けると至って尽くせりなモンスターです。後は何よりイラストのカッコよさですね!
シュライグを使いたいがために鉄獣を使っていると言っても過言ではないぐらいのカッコよさがあると思っています。
特に除外効果が優秀で、選んでの除外になるため、対象耐性や破壊耐性を突破し、除去することができるので、効果をうけないや除外されない等でない限りほとんどのモンスター及び永続系魔法・罠を除去することができます。
また、ルガルとシュライグを共存させることができれば、相手ターンに1妨害となる点も強みです。
鉄獣の抗戦を入れない場合でも、除去役として機能するため、最低1枚は入れておくに越したことはないと思います。
鉄獣の抗戦を入れてエクストラに余裕があるなら2枚目の検討も視野に入れられるモンスターです。

⑩鉄獣の抗戦

自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを任意の数だけ選んで効果を無効にして特殊召喚し、そのモンスターのみを素材として「トライブリゲード」リンクモンスター1体をリンク召喚できる罠カードです。
罠ゆえに遅い盤面がありますが、相手ターンにシュライグによる1妨害を構えることができると共に、特殊召喚で使ったキットかナーベルを再度墓地に送ることができるので、後続サーチに繋がります。
シュライグを除去された場合でも、シュライグのサーチが入るので、1枚で3枚分の役割を担える非常に強い罠だと言えます。
ベアブルムによるサーチが可能なため、素引き前提として枚数を増やす必要がないところも優秀と言えるでしょう。
素引きした場合は単純に1妨害を構えることができるとともに、ベアブルムの効果を使う必要がないことから縛りを無視して動くことができます。
また、墓地だけでなく除外ゾーンから特殊召喚できるのも優秀で、鉄獣が苦手とするディメンション・アトラクターやマクロコスモス可でも1妨害や解決札として使うこともできます。
加えて特殊召喚する効果は正規召喚している獣族・獣戦士族・鳥獣族であれば何でも良いため、墓地効果を使って除外されたキマイラを再度墓地に戻すことができるので、リソースを確保することができるので、キマイラを使うのであれば、1枚は入れておいてよいのではないかと思います。
罠だからこその利点としては、サイドチェンジの際に自分が後攻になる前提として抜く候補になるので、デッキに入れることで、サイドチェンジがしやすくなるのも良いポイントかと思います。

以上が鉄獣の紹介になります。
他にもリンクモンスターや魔法・罠があるのですが、基本的にどれも使わないので、それらは割愛させていただきます。
では、ここから何点か展開方法を紹介して終わりにしたいと思います。

■展開例

パターンA [フラクトール+獣族・獣戦士族・鳥獣族で、キマイラギミックに繋げる]

①フラクトールの効果を発動し、キットを落としてさらにナーベルを落として、ケラスをサーチ

②ケラス効果で特殊召喚し、効果で4枚除外して、シュライグをリンク召喚

③シュライグ+ケラスでフェリジットをリンク召喚し、シュライグ効果で幻爪の王ガゼルをサーチします。

④フェリジット効果で、幻爪の王ガゼルを特殊召喚し、効果で大翼のバフォメットのサーチ

⑤フェリジットをリリースし、大翼のバフォメットをアドバンス召喚、チェーン①大翼のバフォメット チェーン②でフェリジットの効果を発動

大翼のバフォメットで合成獣融合と幻爪の王ガゼルをサーチ


⑥サーチした合成獣融合を発動し、手札の幻爪の王ガゼルと場の大翼のバフォメットで幻獣王キマイラを融合召喚
チェーン①幻爪の王ガゼル(コーンフィールド・コアトルをサーチ) チェーン②幻獣王キマイラ

⑦コーンフィールド・コアトルの効果でミラーソードナイトをサーチ、墓地の合成獣融合を回収してセット

こちらで無理矢理ですが、キマイラギミックに触りにいくことができます。
相手ターンで対象耐性及びガーディアンキマイラへの融合召喚が可能になります。
ガーディアンキマイラの効果には、チェーンして場で素材にした幻爪の王ガゼルの効果を発動することで、ガーディアンキマイラへの効果が通りやすくなります。
また、墓地へキマイラを送ることで、大翼のバフォメット又は鉄獣を蘇生し後続を用意することは可能です。
ただ、ここまでしてキマイラギミックへアクセスしに行くのであれば、鉄獣ギミックでアポロウーサ、鉄獣の抗戦の構えを取った方が良い場面の方が多いと思います。
使う場面としては、アクセス+シュライグでのワンキルが難しい場合に、キマイラギミックにアクセスすることで、「幻想魔獣キマイラ」でのワンキルを狙うということできるので、繋がるという事だけ覚えておいて損はない程度だと思っています。
シュライグのサーチをスプリガンズキットに変えることで、烙印ギミックにもアクセスすることは可能です。
ただ、リンク召喚を行っている以上、烙印融合をサーチしても発動することができないので、スプリガンズキットに無理矢理アクセスするよりかは、キマイラの方がまだ良さそうです。

パターンB [獣族+幻想魔族+合成獣融合]

①合成獣融合を発動し、手札の獣族+幻想魔族で、「幻獣魔王バフォメット」を融合召喚
チェーン①幻獣魔王バフォメットの効果で、キットを墓地に送り、キットの効果でナーベルを墓地に送り、キットをサーチします。

②合成獣融合を回収しておき、キットを通常召喚し、効果でベアブルムをリンク召喚

③キット+ベアブルムの2体でルガルをリンク召喚

④ベアブルムの効果で鉄獣の抗戦を回収し、手札の合成獣融合と鉄獣の抗戦をセット

手札3枚の消費していて、少し地味な動きです。
基本的に手札の幻想魔族は、今のところコーンフィールドコアトルかミラーソードナイトになるため、幻獣魔王バフォメットを維持することで対象耐性もしくはフィールドのモンスター効果無効を構えられます。
その他相手ターンでの妨害は、鉄獣の抗戦によるシュライグの除外効果、合成獣融合におけるガーディアンキマイラの妨害と少し心もとないかもしれません。
また、②のキット効果に無効系誘発を当てられてしまうと、チェーンで合成獣融合を発動せざるおえなくなり、キマイラ+リンクモンスターの構えになります。
この構えの場合、相手ターンでのガーディアンキマイラを狙うことはできなくなるので、妨害数が1減るとともに、ドローによる誘発を引き込める可能性も減るので、厳しくなりがちです。
こちらのメリットとしては、召喚権を使わずに動き出せる点、増殖するGの明確な止まりどころを作れる点だと思っています。
合成獣融合を先に打つことで、1ドローで終わることができるとともに、幻獣魔王バフォメットの落とす先をミラーソードナイトにすることで、疑似的な妨害を用意することができます。
また、落とす先を変更せずに鉄獣をサーチすることで、「戦華盟将-双龍」を出しておいて止まることもできますし、手札を増やしておいて合成獣融合を構える動きを作っておけるところも悪くはないのかと思っています。
もう1つの利点は、コンフィールド・コアトルorミラーソードナイトにおける灰流うららを回避することができるので、フィールドのモンスターが0の状態で終わることがなくなります。
相手の手札次第ではライフを守り切れる可能性が増えるので、ワンチャンスを掴むことができます。
今までは、幻想魔族初動の場合、灰流うららを回避する術がギミックないでなかったため、こちらを回避することができるという選択肢が増えただけでも先に合成獣融合を打ってしまう選択肢としてはありなのではないかと思います。

パターンC [フラクトール+幻想魔族+合成獣融合]

①フラクトールの効果を発動し、ナーベルを落として、キットをサーチ

②キットを通常召喚し、効果でベアブルムをリンク召喚

③キット1体でアルミラージをリンク召喚し、キット効果でケラスを墓地に送ります。

④合成獣融合を発動し、ベアブルムと手札の幻想魔族で、幻獣魔王バフォメットを融合召喚

チェーン①ベアブルム、チェーン②幻獣魔王バフォメットの効果で、鉄獣の抗戦をサーチし幻想魔族の足りない方を墓地へ送ります。

⑤墓地の合成獣融合を回収し、鉄獣の抗戦と合成獣融合をセットしてターンエンド

こちらもパターンBと妨害の質は変わりません。
アルミラージによる効果破壊による耐性付与が付いた程度です。
こちらの利点は、パターンBよりも各種誘発受けが良いことです。
フラクトールに灰流うららを打たれた場合は、幻想魔族の効果がほぼ確実に通ります。
また、ベアブルムを素材にし、幻獣魔王バフォメットを出す事で、鉄獣の抗戦のサーチを確定させることもできます。
加えて増殖するGの受けが先ほどよりも良く、キット効果に打たれた場合は、チェーンで合成獣融合を発動することで、幻獣魔王バフォメット+戦華盟将-双龍を構えつつ、墓地にミラーソードナイトを送り、合成獣融合を構え直せます。
チェーンで合成獣融合を発動することで、結果1ドローに抑えこむことができます。
また、パターンBの場合、サーチした鉄獣に無効系誘発を当てられるとガーディアンキマイラの妨害を用意できないデメリットがありましたが、こちらは鉄獣に無効系を打たれたとしても、無効系誘発にチェーンで合成獣融合を発動することで、幻獣魔王バフォメット+リンク2モンスター+相手ターンでガーディアンキマイラの妨害を確保することが可能です。

以上3パターン紹介させていただきましたが、いかがでしょうか。
めちゃくちゃ強いというわけではないと思いますが、ミットレンジ形式で戦いやすくなっていると思います。
手札次第では更なる動きもできるので、まだまだ伸ばせる道があると思いますので、良ければ参考にしてみてください!

・おまけ

幻獣魔王バフォメットの効果で落としても良さそうなモンスター5選

①王虎ワンフー

以前から大翼のバフォメットでサーチできそれなりに有用でしたが、先に墓地に送ることで、クロシープでの蘇生がしやすくなったように思います。
ピュアリィ相手にはめっぽう強いと共に、R-ACEもハイドラントを出せないようにできるなど昔のモンスターながら対面次第では、場に出れば強いこと間違いなしです。

②森の番人 グリーン・バブーン

こちらも古参モンスターの1体。
効果で獣族が破壊された際に、自己蘇生が可能です。
このカードがある前提で破壊はしてこないもしくはこのカードを超えられる状況かと思いますが、ライフ1000で2600はそれなりに強いです。

③ソウル・シザー

グリーン・バブーンを落とすならこちらの方がモンスター除去も兼ね備えているので、強そうです。
グリーン・バブーンとの違いは、全体除去を打たれた場合に相手にモンスターがいないと出す意味が薄いので、一応差別化はできます。

④彼岸の悪鬼 ファーファレル

後攻でのまくり札として使えそうです。
融合しつつ相手のモンスターを一時的に除去できます。
キマイラの特性上、ワンキルを狙いやすいので、サイドデッキに1枚忍ばせておくのは、選択肢とありかなと思います。

⑤エッジインプ・シザー

実質ノーコストでリンク数を1伸ばせます。
合成獣融合を回収して、デッキトップに戻すことで、リンク2を召喚権なしで確保できますね。
また、手札にダボついている大翼のバフォメットやナーベル等を戻すこともできるので、手札次第では使えそうです。

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